フリーレントとは、契約時からある一定の期間の賃料が免除される特別な契約のことです。
例えば賃料30万円の賃貸事務所を2年の期間で借りたとき、フリーレントなしであれば30万円×24ヶ月で720万円の賃料負担になります。これが3ヶ月のフリーレント契約の場合、30万円×21ヶ月で630万円ということになり、トータルで考えれば毎月の賃料は約26万円と実質的には同じことになります。
借りる側としては賃料費用を削減できるというメリットがありますので、フリーレントができる物件はとても人気があります。
しかし、このフリーレント物件は2,3年前に比べると減ってきています。
フリーレントを付けた契約をするとしても期間が短くなっているのが現状です。
そこで今回は、2015年の最新情報からフリーレント物件数などをご紹介したいと思います。
その前に、まずはそもそもなぜフリーレント物件が存在するのか見て行きましょう。
フリーレントがある理由
賃貸事務所の空室を早く埋める方法は、賃料や敷金などを安くすることが一番簡単で手っ取り早いといえるでしょう。しかし、賃料を下げて募集をすると既存入居者の賃料も下げる必要が出てきますし、また投資ビルの場合、価値自体を下げてしまうことにつながります。オーナーとしては、なるべくそういうことにならずにビルの空室を埋めたいので、賃料はそのままの価値で契約ができるフリーレントであれば、そのような心配もなくなります。このような理由から生まれたのがフリーレントという特別な契約です。
空室率の減少
前述のような理由からできたフリーレント契約ですが、実は約2年前をピークに少しずつ減ってきています。それと時期を同じくし、減少傾向にあるものがあります。それはオフィスビルの空室率。
フリーレント物件が多くあったピーク時の都内主要地域の空室率は約7%でしたが、現在は約5.3%台まで下がってきています。7%台のころは、オフィス街は空室だらけだった印象です。借りる方は選び放題だったでしょう。しかし、5%台までくるとそうはいきません。人気エリアではほとんど空室がなく、あったとしても申込者が重なってしまい、意中の物件でも借りられないということもあるでしょう。
このように、空室が減れば当然のようにフリーレント物件も減っていきます。
現在も、空室率は少しずつですが減っていますので、この傾向はまだ続くとみられますが、まったく無くなるということはありませんし、少なくなったというだけで、フリーレント付きの物件はまだまだあります。
ピーク時には、募集棟数に対し3割ほどあったフリーレント物件ですが、現在はどれくらいなのでしょうか。
実際に現在の募集等数とフリーレント付きの物件数を見てみましょう。
2015年フリーレント物件数(都内主要区)
区名 | フリーレント数 | 募集棟数 | 割合 |
---|---|---|---|
千代田区 | 95棟 | 1,479棟 | 6.42% |
中央区 | 70棟 | 1,479棟 | 4.73% |
港区 | 69棟 | 1,421棟 | 4.85% |
新宿区 | 52棟 | 963棟 | 5.39% |
渋谷区 | 24棟 | 765棟 | 3.13% |
目黒区 | 5棟 | 79棟 | 6.32% |
文京区 | 25棟 | 325棟 | 7.69% |
豊島区 | 20棟 | 467棟 | 4.28% |
品川区 | 11棟 | 289棟 | 3.80% |
(2015年4月28現在)
このように募集中の物件数に対し、フリーレント付きの物件の割合は減っていますが、まだあることが確認できます。
また、このデータはフリーレント付きであることを最初から明記している物件がほとんどですので、相談によってフリーレントができる事務所を入れるともっとあるはずです。
表だって謳っていない物件がありますので、気になる物件があったら仲介会社に確認することをおすすめします。
6ヶ月のフリーレント付き賃貸事務所
ちなみに豊島区の東池袋には、6ヶ月間のフリーレントが相談できる賃貸事務所があります。
フリーレント6カ月が相談できる「山上ビル」では、現在 5階96.84坪 と 7階40坪 が募集中です。詳細はこちらのページをご覧ください。
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