移転や起業などで、賃貸事務所をお探しの方なら、物件の募集広告を見る機会が多くあると思います。
その広告には、その建物の構造や賃貸条件、写真などが掲載されています。
中でも、平面図は実際に使うことを想像したり、使い勝手などを考えるのに重要なので特に注意して見るのではないでしょうか。
実際にその広告図面でオフィスレイアウトを作ってみる方もいらっしゃると思います。
でもちょっと待ってください。
その平面図、本当に合ってますか?
今日は、その平面図についてお話したいと思います。
不動産屋の勘!?
最近はあまり見なくなりましたが、事務所の募集や管理をする不動産屋さんが目で見た感覚だけで、作成されたものがあります。
説明するまでもないですが、こういう図面は100%寸法が合っていないので、レイアウトを作ったりするのは危険です。
明らかに手書きのものはすぐ分かりますが、Excelなどで作成されたものは少しわかり難いかもしれませんので、注意してください。
繰り返していたら、ずれますよね。
他の不動産会社やオーナーさんが作った広告図面を元に作った図面があります。
元の図面を、#1とし、その図面からおこした図面は#2としていくと、#6とか#7あたりのものから作った図面は実物とはずれが生じてきます。
図面を作る当人が、見本にしているものが#のいくつなのかを分かっていないことも多いです。
だから、広告には「現況を優先とする」と書いてあるんですね。
正確ではないので、これもダメです。
広告の図面は参考までに
上記の理由で、広告図面でレイアウトはしないのが良いのです。
貸主さんや管理会社等から寸法入り図面をもらい、それを基にオフィスレイアウトを組んでみたら、本当はもっとせまかったというケースは、意外とあります。
トラブルになることもありますので、広告の図面は信用しないで、内見に行った際に実際に測ることをおすすめします。
現地でご案内をする不動産会社の担当がメジャーを持っていると思いますが、念のため、ご自身でも用意しておきましょう。
寸法が書いてある竣工図面でも
では、建築に使用した竣工図面ならいかがでしょうか?
これなら正確ですよね。
なにしろそのオフィスビルを造るために必要な図面ですから。
でもちょっと注意が必要なんです。
なぜかというと、そういう図面は一般的に壁心で寸法が書いてあります。
壁心とは『壁の中心から測った寸法です。』
つまり、実際に使用できる部分は、壁の半分の厚さだけ足りないことになってしまいます。
図面自体は正確ですから、図面上に同じ縮尺の家具などを置いてみたりすることは問題ではないのですが、書かれている数字をアテにしてレイアウトをすると、実際には入らないということになりかねません。
スペースに余裕を持たせたレイアウトなら、大丈夫ですが、微妙な違いで大きく変わるレイアウトの場合は注意が必要です。
余談ですが、
当社では、オフィスレイアウト図面作成を無料で行っています。
いくつかの賃貸事務所で迷っている。
そんな時に、一つの判断材料として、レイアウト図を作ってみてはいかがでしょうか。
また、内覧をした際に、寸法を測り忘れたという場合もご相談ください。
当社スタッフが測りに行ってきます。
どうぞ、宜しくお願いいたします。
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