独立や起業などに限らず、はじめて賃貸事務所を選ぶにはどう探せば失敗しないのか、最適なオフィスを見つけるには何を決めておけばよいのか。
多くの独立、起業に立ち会った不動産屋として、まとめてみたいと思います。
立地の選択 ~最適な立地を見つける~
立地は、住宅や店舗と同様に事務所選びでも重要です。
賃貸事務所選びで立地を検討するときに重要なポイントは4つです。
- 特徴を活かす立地
オフィス街には、特定の業種が多く集まるエリアがあります。
例えば、日本橋の兜町や茅場町には証券会社、渋谷はIT系企業などが集まることで知られています。
特定業種が集まるエリアであれば、業務の効率化はもちろん販路の拡大に期待が持てるでしょう。
はじめて物件を選ぶ際には、エリアの特徴は重視するべきだとおもいます。 - エリアの信用力
オフィス街の地名には、信用力の高いエリアがあります。
日本を代表するオフィス街「丸の内」や「大手町」など、名刺に記載する地名によってその会社の信用度が高まる傾向は、特に日本では根強くあります。
この傾向を活かして一等地にオフィスを構えるのもいいでしょう。 - アクセス重視
通勤や取引先の所在地を考慮したアクセス重視で選ぶのもポイントです。
通勤も外出するにも便利な立地が望ましいです。
来客が多い業種なら、なおさら交通の利便性は考慮しておきたいところです。
また、ターミナル駅などを選んだ際は、人が集まりやすく、求人をした場合には有利な立地にもなります。 - コスト重視
あまり外出をしない、来客も考えなくてよいという業種であれば、あえてオフィス街を避けることも良いでしょう。
駅から遠くなればなるほど賃料相場は安い場合が多く、掘り出し物がある可能性も高いです。
住宅地にするのもいいですね。
譲れない条件を決める
エリアを決めたら、次に譲れない条件を決めておきましょう。
オフィスを探す条件で考えられる条件は以下のものが一般的です。
- 広さ
人数×2坪~3坪が目安 - 予算
賃料の他、保証金などの初期費用 - 設備
OAフロアやセキュリティ、電話回線数など - 契約内容
24時間利用可能か、使用・用途制限があるのか、など - エリア
上記(立地の選択)で決めたエリア - 建物
耐震基準や、建物自体の雰囲気
百聞は一見にしかず
条件が決まったらオフィスを扱う不動産会社に、問い合わせてみましょう。
そこで、エリアや予算など希望の条件を伝え、実際に物件を紹介してもらいます。
その際、気に入った物件を見つけても即決はぜずに、必ず現地を見てください。
募集広告にある図面や駅からのアクセスは、実際のものとは違う場合もありますので注意。
水廻りや電源や柱の位置、室内の明暗を確認し、実際に駅まで歩いてみましょう。
また、エントランスの雰囲気や管理状態なども現地に行かないとわかりませんのでそれらも確認してください。
見ないで決めた物件は、後で何かしらの不具合があることが多いです。
たとえどれほど良い物件でも、見に行かずに即決することは避けましょう。
契約する前に
気に入った物件が見つかったら、入居申込書を記入して提出します。
その後、入居審査が通ればいよいよ契約となるのですが、その前に!必ず契約内容を確認してください。
契約内容は、不動産会社から契約書の雛型を取り寄せれば確認できます。
極端に不利なことがないか、また聞いていた条件との相違はないかを注意しましょう。
契約日当日に発覚すると、もめる原因になります。
事前に確認し、変更できる条項は改善してもらうことが大事です。
はじめてオフィスを借りる場合だけでなく、「オフィスを探す」時は、
以上のようなことを注意して、探しをしてみてはいかがでしょうか。
様々な条件を考慮に入れて、あなたのビジネスにあった物件を見つけだせたら、幸いです。
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