さて、今年もこの時期がやってまいりました。
そう、宅地建物取引士試験です。毎年1回、10月の第3日曜日に行われる試験まであと3日となりました。
今年受験される方の中には、すでにあきらめている方がいると思います。しかしまだあきらめないでください。試験科目の一つである権利関係は14問(50問中)ありますが、なんと2点しかとれなくても受かった実際の話があります。
今回はそんなお話です。
宅地建物取引士試験科目
まずはじめに、宅建試験科目の内訳をみてみましょう。
- 権利関係:14門
- 法令上の制限:8問
- 税・その他:8問
- 宅建業法:20問
全部で50問(5点免除登録のある方は45問)の試験です。
とにかく業法
では、50問中14問という大部分を占める権利関係で、わずか2点しか取れなかったのに合格した人の点数内訳をみてみましょう。
- 権利関係:2点
- 法令上の制限:5点
- 税・その他:2点
- 宅建業法:20点
合計34点(5点免除者だったため、29点+5点)
この年の合格点は32点でしたので、合格となりました。
獲得点数を見てもうおわかりだと思いますが、権利関係がひどい結果で、その他も平均並のところ宅建業法だけは満点をとっています。なんだ、そんなことか。と思われる方もいると思います。
しかし、宅建を勉強するには、すべての科目で完璧を目指すことは非常に困難なんです。多くの受験者が勉強過程においてつまずくのが権利関係です。法律を専門にしている方なら簡単ですが、その他の方は、権利関係を完璧にするには数年かかるでしょう。
一方、宅建業法は科目の中で一番の量を占めているにも関わらず、とても簡単です。たとえ不動産会社に勤務されていない方でも入りやすく、覚えやすい問題が多いです。したがって、合格の近道は、宅建業法を完璧にすることといえます。
ちなみに、上記の合格者は、権利関係は過去問を1周したくらいで、宅建業法に時間を掛けていたそうです。
宅建業法が完璧なら
宅建業法で満点を取れば、あとの残り30問中15点(5問免除者は10点)とれば合格ラインです。毎年32点~34点くらいが合格点なので、それで十分なのです。30問中15点と考えれば1/2の確率です。勘で回答してもとれそうな気がします。
どうですか?だいぶ気持ちが楽になりませんか?
試験まで残り3日。自信があまりない方は、残りの3日間、死ぬ気で業法を勉強してみてはいかがでしょうか。過去5年の問題をやりきるだけでも、合格に相当近付くはずです。
2回失敗したら学校へ
独学で2回、つまり2年失敗したら翌年は専門学校へ行くことをおすすめします。連続で2回失敗する受験者は、おそらく勉強の方法や、時間の取り方があまり上手くできない方だと思います。学校では、そういった事も教えてもらえますので、効率よく勉強ができるようになります。
私のおすすめは、日建学院ですが、ここでは、教室での講義が週1~2回なのですが、なんといっても毎週出される課題(宿題)の量がすごいです。
講義も、もちろんわかりやすく、インプットしやすいのですが、私はこの課題が重要だと考えています。学校へ行こうが行くまいが、とにかく自宅学習の継続性、習慣化が資格試験では重要です。
自身でできれば何も問題はないのですが、これが出来ない方、特に社会人の方は多いです。学校から出される課題が多ければ強制的に自宅学習をすることになりますので、自然に継続されて習慣化します。この習慣化が大事なんですね。
おまけ
宅建試験は継続と習慣化が大事だと前述しました。毎日続けることが必須条件となります。
例えば悪い勉強方法を例にすると、週に1回、毎週日曜日だけまとめて勉強するという方法。この方法は、よほどの記憶力の持ち主でないと、まず合格できません。翌週には全て忘れています。毎日30分だけでも続けることが脳に刷り込まれて記憶にも残ります。
とはいっても毎日続けるというのは、言葉では簡単ですが、実際にはとてもつらいものです。
ここで一つ、実際に私がやっていたコツをご紹介します。
予備日を設ける
1週間に1日だけ勉強をしない日を作ってください。
例えば金曜日を何もしない日とします。とかく社会人は、お付き合い等もあり毎日勉強するのはとても難しいです。しかし、この予備日をあらかじめ決めておくことで、この日に代替えすることができます。木曜に接待があって、勉強ができなかったら、何もしない予定だった予備日にすれば良いという、メンタルにも良い影響が出てきます。
注意するのは、予備日をころころ変えないこと。自分の都合で変えるのは避けてください。曜日を固定しておかないと単純にやりたくない日を予備日として、明日やれば良いという負の連鎖に陥ってしまいます。
ちなみに私は、土曜日を予備日にしていましたので、試験勉強をしていた年も毎週趣味のツーリングに行っていました。毎週1回、息抜きができるというのは気持ちの面でも楽になりますし、学習にも良い影響が出ることは間違いありません。この方法の良い点はそういうところだと思います。
しかし、この方法は、今年はもう間に合いませんので今年受験される方は残り3日間予備日を作らず頑張ってください。
来年受験される方は学習方法の一つとして参考にしてみてはいかがでしょうか。
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