最近は、事務所ではネット環境の利用が当たり前になりました。
事務所移転される方の殆どがネットを利用されています。
それに伴って、OAフロア対応のビルをお探しの方も増えています。
OAフロアは、無線LAN環境との相性抜群で、
OAフロアでないオフィスでもOAフロア並とは言えませんが、
無線LANの導入で、かなり便利になります。
無線LAN環境をまだ導入していない方の中には、『無線LAN環境は遅い!』
という印象を持っている方も少なくないのではないでしょうか。
確かに数年前までは、無線LANの通信速度は11MBps~50Mbps程度しか
でないといった状況でしたが、
現在では、通信規格も拡張され802.11n規格では600Mbps(理論値)程度の
通信速度が出るとされています。
(もちろん、機器の仕様や環境等によっても前後します)
通信規格名 | 通信速度最大値 | 周波数帯 |
---|---|---|
802.11a | 2Mbps | 5GHz帯 |
802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 |
802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
802.11n | 600Mbps | 2.4GHz/5GHz帯 |
現在一般的に利用されているインターネット回線は、
光回線は100Mpbs、ADSL回線は50Mbps程度が一般的で、
無線LANを利用したとしても『通信が遅い!』と感じることも殆ど無くなってきています。
また、上記の表に書いてある周波数帯に注目してみてください。
2.4GHz帯と5GHz帯というのがあると思います。
通信に利用している周波数なのですが、
この周波数は、電波の強度と通信速度に関係があります。
2.4GHz帯は、5GHz帯に比べて回線が細い(一回で送れる情報が少ない)が、
比較的に遠くまで電波が届きます。
5GHz帯は、電波が障害物で遮断されやすいが、
回線が太い(一回で送れる情報が多い)という特徴があります。
同じ情報量を送る場合でも、5GHzの方が有利です。(下図はイメージです)
最近の無線LANの電波を飛ばす機器(以下、無線LANルーター)では、
2.4GHz帯と5GHz帯の電波を同時に発信できる機器が増えてきました。
5GHz帯がつかえる無線ルーターの近くでは、5GHz帯を利用し、
壁などを隔てた会議室等では2.4GHz帯を利用するなどといった使い方が
オフィスで利用する場合はスマートな使い方です。
そこで、数ある無線LANルーターのなかで、
弊社で導入してみた無線LANルーター「Air Mac Extream」を
紹介してみたいと思います。
「Air Mac Extream」は、あの有名なアップルが発売している無線LANルーターです。
802.11 a/b/g/nなどの無線通信に対応し、ルーターとしての基本性能も、
もちろん全て揃っています。
弊社では、このルーターに変えただけで、
有線LAN・無線LAN共に通信速度が飛躍的に伸びました。
弊社では最大200Mbpsの光回線を利用していますが、
交換前はY社製の有線ルーターとB社製の無線LAN(2.4GHz帯)を利用して、
通信速度は有線で30~60Mbps程度、
無線においては5Mbps程度しか出ませんでした。
交換後は、有線で100Mbps~150Mbps程度、
無線でも約20Mbps(2.4GHz帯)~40Mbps(5GHz帯)の速度が出ています。
劇的な改善です!ネット環境がかなり快適になりました。
ネットが早くなって、配線もスッキリすれば社内の環境改善や、
業務の効率化に繋がるのではないでしょうか?
最近では、携帯キャリア(docomo/au/softbank)は、
軒並み7GB/月の通信制限を設けています。
社内で無線LANを提供することで、これらの通信制限に掛からないためにも有効です。
せっかく無線LANのことについて書きましたので、
最近よく耳にする「Wi-Fi」についても、簡単に書いてみます。
無線LANとは『無線通信を利用してローカルエリアネットワーク(LAN)内で
データの送受信を行うシステムの総称』でワイヤレスLAN(WLAN)とも呼ばれます。
その中で『Wi-Fi Aliliance』という業界団体の認証を受けた無線LAN(機器)が
『Wi-Fi(ワイファイ)』と呼ばれます。
理解する上では、Wi-Fiと無線LANは、ほぼ同意義といっても良いかと思います。
さて、ここまで長々と書かせて頂きましたが、
仕事をする上でオフィス環境・ネットワーク環境の充実は、
社員の士気や、仕事の効率を向上させる上で、必要な要素だと思います。
低価格で大きな恩恵を享受できますので、
IT関連の業種でない企業様も、ぜひ、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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