宅建試験 不合格への道

2013年度の宅建試験も終わり、はや2週間が過ぎようとしています。
今年初めて受験された方、2度目の方、それ以上の方。
また、独学で勉強された方やスクールに通われた方もいると思います。
それぞれの思いは異なれど目的は同じ「合格」です。

賃貸事務所を扱う当社としても各営業マン必須の資格ですが、
例年、合格率15%前後をたたき出している宅建試験。
その狭き門を突破するには相応の努力が必要になることは間違いありません。

どうすれば合格できるのか…

ではお教えしましょう!

と言いたいところですが、最適な勉強方法やテクニックなどはネットで
調べるとごまんとHITするので、細かいことはここでは書きません。
合格への道はそういった勉強をきちんと「やる」ことにつきるのですが、
ここではあえてダメな例として、2度目以上の経験者が陥りやすい
不合格への道を年間スケジュールにしてみようと思います。

※あくまでも個人的な意見です。

12月 合格発表
10月に実施された本試験の合格発表の月です。
試験が終わり解放的になっていたのも束の間、
来年の勉強スケジュールを考える時期です。
スクールに行くか独学にするか。
迷いどころですが、どちらにせよ翌年の3月~4月頃から始める
予定を立てる方が多いようです。
この時点ではやる気がみなぎっています。

1月~2月 オフシーズン
この期間はまったく勉強をしません。

3月~4月 安心の春
いよいよ今年の勉強を始めるということで、書店でテキストを購入します。
ここで最初の罠が待ち構えています。
テキストを開き、パラパラとめくってみると…
「あれ、結構おぼえていて簡単だな」という感想を持ちます。
初めてと違い、思い出す作業ですので、わかったような気になってしまいます。
「これなら申込(7月)の後からでも間に合うな」と安心します。

5月~6月 オフシーズン2
この期間は、気にはなっているがまったく勉強をしません。
なぜなら簡単だと思い込んでいるから。

7月 1ヶ月の猶予期間!?
申込の受付期間は1ヶ月間。
4月の時点で勉強は申込後と決めてしまっているので、
7月の末まで猶予があるように感じます。

8月前半 誘惑の夏
さあ始めよう!
と思ってはみたが連休はあるし、誘惑は多いしで
勉強もテキストを見る程度で思うように進みません。
それならいっそのこと連休後から始めたほうが効率が良いのでは?

8月後半 戸惑いの夏
お盆も終わったし、今度こそ始めよう!
と思ってはみたが、なかなか捗りません。
なぜ捗らないか。
それは、自宅で学習することが習慣化(クセ付け)されていない事。
そして、自分が思っていたよりも憶えていない事を知り、
やはり難しい試験だと再認識するからです。
ここでようやく、春先からの「憶えているから簡単だ」という考えが間違いであった事。
さらに、本試験まで2ヶ月しかないことに改めて気づき、戸惑います。

9月 後悔の秋
本試験まで2ヵ月を切り、さすがにこの時期になると過去問集等を
やりはじめると思います。
しかし、春の安心感はどこへやら
試験範囲の広さ、暗記しなくてはいけない事の多さに改めて驚き、
合格ラインにほど遠いことを実感。
ここまであらゆる言い訳をして、何もしてこなかったことを後悔します。

10月 あきらめる… そして本試験
毎日自宅学習をするというのは、よほど慣れていないとつらいものです。
一向に成果の上がらない勉強は尚更つらいでしょう。
そこで最後に陥ってしまうのが、どうせ勉強しても落ちるというあきらめです。
あきらめることで、楽になりますからね。
そして本試験当日を迎えます。
ラッキーだけを信じて…

12月 合格発表
…言うまでもありません。

 

お気づきでしょう、
すべての元凶は春の時点だということを。
経験者が故に簡単だと思ってしまったところです。
その安心感が、つらい事(勉強)を後回しにする為の正当な言い訳として後半まで
引きずってしまいます。
たとえそう思ったとしても、無理やりにでも春のあの頃から勉強の習慣をつけていれば…

 

ここまで読んでいただき
単なる自分に甘い人の話?
耳が痛い(文章だから目?)
こんなことはありえない!
ただの怠け者の例では?
そういうことだったのか!?
など、様々な声が聞こえてきそうですが、
冒頭にも書いたように、これはあくまでも私見です。
経験者の話などを元に、こういうことなのではないかなと自分勝手に書いてみました。

2013年度の発表前で少し早いかと思いますが、来年度の受験をされる方へ、
ダメなパターンの参考として、少しだけ気に留めておいていただければ嬉しいです